◆ 【ノーベル物理学賞】 アインシュタインの100年前の予言を裏づけたチームに 

ノーベル賞
重力波観測の米3氏に物理学賞

2017.10.03
(http://www.sankei.com/life/news/171003/lif1710030020-n1.html )

ノーベル物理学賞を受賞した3氏を発表するスウェーデン王立科学アカデミー=3日、ストックホルム(ロイター)
ノーベル物理学賞を受賞した3氏を発表するスウェーデン王立科学アカデミー
=3日
ストックホルムロイター



スウェーデン王立科学アカデミーは3日、2017年のノーベル物理学賞を、
世界で初めて重力波の検出に成功した米国の3氏に授与すると発表した。

物理学の重大問題だった重力波の存在を実証し、
新たな天文学に道を開いた功績が評価された。


重力波
重い天体などが移動するときに、
その重力の影響で生じた空間のゆがみが、
さざ波のように周囲へ伝わっていく現象。

アインシュタイン
相対性理論百年前にその存在を予言したが、
直接観測されていなかった


米国にある観測施設LIGOライゴ)」の国際チーム
昨年2月重力波を初めて検出したと発表し、世界的な大発見となった。

13億年前のブラックホール同士の衝突で生じた重力波
米国の2カ所にある観測施設2015年9月に捉えた


重力波の検出は
相対性理論の正しさを改めて裏付けたほか、
目に見えないブラックホールを捉える新たな天文学を切り開いた。


授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、
賞金計900万スウェーデンクローナ(約1億2500万円)が贈られる。



4例目の重力波欧米でほぼ同時に検出
欧州では初

2017.09.28
(http://www.afpbb.com/articles/-/3144682?cx_part=top_block&cx_position=2 )

4例目の重力波、欧米でほぼ同時に検出 欧州では初
イタリア・ピサ近郊の都市カーシナにある欧州重力観測所EGOに設置された
重力波検出器
Virgo」(2016年2月9日撮影)。(c)AFP/CLAUDIO GIOVANNINI



観測史上4例目の重力波(質量を持った物体が運動した際に光速で伝わる時空のゆがみ)が検出された。

イタリアを拠点とする欧州の観測所の協力を得て確認された今回の重力波は、2つのブラックホールの衝突によって生じたものだという。

国際研究チームが27日、発表した。


物理学者アルバート・アインシュタインが約100年前に一般相対性理論の一部として存在を予言していた重力波は、2015年にようやく米国の2台の検出器が初の確定的証拠となる信号を捉えた。


グリニッジ標準時(GMT)8月14日午前10時30分(日本時間同日午後7時30分)に検出された最新の重力波は、地球から約18億光年の距離にある、それぞれ太陽の約31倍と25倍の質量を持つ2つの巨大ブラックホールの合体で生じたものだ。


イタリア・ピサ近郊の都市カーシナにある欧州重力観測所(EGO)に設置された重力波検出器「Virgo」の国際研究チームが発表した声明によると
「新たに形成された回転ブラックホールは、太陽の約53倍の質量を持つ」
という。


声明では
「この新事象は天体物理学的に意義があると同時に、その検出には付加価値が伴っている。
すなわち、これはVirgo検出器で記録された初の有意な重力波信号だ」
ともされた。


地下にあるL字型をした観測装置のVirgo検出器は、レーザー光と空間の物理学を用いて重力波を探知する。

性能を向上するための作業を最近終えたばかりのVirgoだが、米国にある同種のレーザー干渉計重力波検出器(LIGO)2台よりまだ感度は劣る。

それでも今回、同じ重力波信号を確認することに成功した。


Virgoの広報担当で、オランダの国立素粒子物理学研究所(Nikhef)とアムステルダム自由大学(VU)に所属するヨー・ファン・デン・ブラント氏は
「改良されたVirgo検出器で正式にデータを取得し始めてからほんの2週間後に初の重力波信号を確認できるとは素晴らしいことだ」
とコメントしている。


今回の重力波は、3台の検出器すべてでほぼ同時に検出された。


2018年秋の観測に期待


重力波観測グループ「Virgoコラボレーション」には、欧州の20の研究組織に属する物理学者と技術者280人以上が参加している。


LIGOの研究者たちで作る組織「LIGO科学コラボレーション」(LSC)の広報担当で、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のデービッド・シューメーカー氏は
「これは、VirgoとLIGOの協力が可能にするネットワークを用いた観測の出発点にすぎない」
と話し、
「2018年秋に予定されている次回の連続観測では、毎週かそれ以上の頻度で重力波が観測されることが期待できる」
と続けた。


最新の発見に関する詳細は、米国物理学会(American Physical Society)の学会誌「Physical Review Letters」に発表される予定。(c)AFP

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